http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20051104-00000033-sanspo-ent
まえけんはド派手な女医ルックで登場すると、診察室に見立てた会場で１００人にサイン。「１０年かけて恋愛攻略法を編み出しました。僕はゲイなので、男性の気持ちも女性の気持ちもよくわかります。もちろん、男性に恋してます」と衝撃発言。
とありますが、え、初告白なの？ 言ってなかったっけ？ という感覚。
相当数の芸能人がゲイだというのは、ゲイの中では常識のように語られています。中には願望や憶測の域を出ないものもありますが、それなりに信憑性の高いものも多いです。
前田健に関しては、てっきりカミングアウトはすんでいるものだと思っていましたが、どうなんですか。みな本当に今回初めて知ったのでしょうか。
ま、彼の場合は、「非公式」には何度もカムアウトしていたようですが。
http://d.hatena.ne.jp/kowagari/20051024/1130145971
芸人仲間には相当前から、ライブでも2005年より以前にカミングアウトしてたみたいです。
彼以外にも、ゲイの間では当然のようにゲイだと信じられている人で、世間的に認知されていない人はたくさんいるんですよね。だからなんだ、ってことではないんですけれど。
ちなみに、
http://d.hatena.ne.jp/kowagari/20030712/1057978720
「それはゴシップでもなんでもないんだから堂々と本人の口から言っちゃってゴシップ仕立てにしたがる芸能レポーターあたりをへそで笑い飛ばしてやってください」と常々思っているのだが、やはり女性ファンに男くさいキャラがウケてる人とかだと、人気に直結するからなかなか「実は同性愛です」とは言いにくいのだろうな。
という記述を多少意識して、
http://d.hatena.ne.jp/deltoideus/20051031#p4
以前に比べれば、同性愛者という存在が、普通の社会に存在するということは広まってきてはいるのですが、かといって、完全にオープンにすることは難しい場面も多いのです。同性愛者として、自分をよく理解した上で、罪の意識も病気の意識もなかったとしても、オープンにできないことがまだまだ多いのです。まだ、同性愛がゴシップとして成立する社会なのです。それをはねのけて、ゴシップにする前にみんなでカミングアウトすればいい、というのはセクシャルマジョリティーからみた強者の意見だと思います。
これ書いてます。芸能人以外にも、仕事にいろんな影響がでる人間は多いと思うのです。おそらく、僕みたいな医者も。例えば、もはやある程度若い世代の人間なら、医者がすこしおしゃれして、茶髪にしていたり、パーマをかけていたってそんなに気にならない(胡散臭くならないための限度ってものはあるだろうが)けれど、例えば老人がなれておらず、不快に思うから避けた方がいいっつう理論が、同性愛という本来本人の意思でどうなるものでもない部分まで飛躍しそうな気がしてしまいます。いや、これは老人に限ったことじゃないな。むしろ若い世代が、ゲイだって堂々と公表している医者が主治医になるのを嫌がるかも知れません。でね、ここに同性愛の権利を声高に主張して、「僕らは自然だ。差別するな」って言いながら患者を診るってのは決して正しくないと思っているのです。少なくとも、今の時点では。ちょっとうまく言えませんが、「カミングアウト考」については、近い内に書くと思います。
