医者のプライベート

 ほぼ病院から動けない研修医としての2年間を終え、3年目の医師生活は、外科から少し離れ、救急・集中治療の現場に関わることとなりました。これは、今まで受け持ち患者に何かおきたり、内科当直が救急外来で外科系患者にあたったときなど、24時間365日、いつ呼び出されるかわからないという生活とは全く違うものでした。月の半分くらいは日当直という24時間ぶっ続け勤務をしていましたが、当直明けの多くは完全なフリーの休日がもらえたのです。完全に交代勤務体制でしたので、フリーな時間はどこにいようとも構わなかったのです。これは世間の多くの人にとっては当たり前のことでしょうけれど、僕ら医者の多くにとっては、なかなか得難い自由なのです。ゲイデビューの時期と、この待望の自由時間がちょうどかぶったおかげで、なんとかゲイの友達作りに動くことができたのです。