中学生日記

 中学生日記がいろんな意味で凄いのは今に始まったことではありませんが、先日前編が放送された「誰にも言えない」がまた凄いです。
http://www.nhk.or.jp/nikki/weekly/index.html

男子も性暴力を受けることがある。
この事実をあなたは知っていますか?
東桜中3年の秋山拓人(あきやま・たくと)は、野球部のエース。しかし、先輩の臨時コーチに恥ずかしい体験をさせられた…。誰にも相談できず、しだいに部活にも、学校にも出てこなくなる。拓人の彼女、チームメイト、先生はいったいどうしたらいいのか?彼は立ち直ることができるのか?
前編は男子への性暴力の現実を描きます。
キーワードは「信じる」。

男子も性暴力を受けることがある。
この事実をあなたは知っていますか?
拓人は学校に来なくなった。黒川先生は倒れ、保健室のベッドで目が覚めた。そこでは養護教諭野並と、千晶、龍貴が見守っていた。野並は、男性の性暴力について、性暴力を受けた男性が開いているホームページを使いながら説明する。黒川は、自分の中学時代に起こった出来事を次第に思い出していく…。そして、拓人を救おうと動き出す。さらに千晶は…。
後編では性暴力の被害を受けた男子中学生が、周囲の人々に励まされ、生きる手がかりと勇気を得るまでを描きます。

 ちなみに、これはあくまで「性的虐待」が問題なのであって、同性愛の否定ではありません。NHKのサイトにも以下のように書かれています。

(6) 同性愛を否定することにならないのか?
今回の番組は、同性愛を描いたものではありません。本人の同意がない、あるいは同意できる環境にない中で行われる性的な行為は性暴力です。判断する能力のない子どもへの行為は、性暴力です。(被害者が女性の場合を考えてください。たとえ愛し合っていても、大人から子どもへの行為は許されません。)

 ホモフォビア(同性愛嫌悪)の多くは、こういった性的虐待であるとか、乱交に近いような性行為などを、同性愛者一般のイメージのようにとらえている気がします。同性への性暴力の背景には、当然同性愛という性的指向はあるのでしょうけれど、それを性暴力の形で表現することは、当然罪悪ですし、これは異性愛の関係でも同様です。
 前編はすでに7/3に放送されましたが、再放送が7/8 10:45〜、後編が7/10 19:00〜、再放送7/15 10:45〜とのことです。NHK教育テレビ